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転倒予防のエビデンスがアップデートされてましたー!

高齢化が激しい我が国。転倒が原因となってお亡くなりになってしまう人も増えている訳です。

政府統計の総合窓口(e-Stat)

2017年は9673人(10万人あたり7.8人)と徐々に増えてきてますね。

また、我が国では高齢者の20%は1年間に一回は転んでしまうみたいです(高齢者の転倒予防の現状と課題

そして、転んで怪我したことが原因で、介護が必要になってしまうことが多いにある訳です。

政府統計の総合窓口(e-Stat)

要介護が必要になる原因として、骨折・転倒は10.78%(上図でピンク色)を占めています。

しかし、転倒は予防できることが明かにされておりまして!もちろん、運動することが基本になるわけですが、他にもいくつか予防に効果があるとされる方法があったりで、どんな予防法が良いかは議論があるところであります。

今回は、アメリカの予防に関する作業部班(USPSTF)が、転倒予防のエビデンスを更新(2018年)してくれていてたので紹介します。

このメタ解析では、総実験数62、全35058人が分析対象となっています。介入方法を

  1. 多因子介入(運動、心理、栄養、知識、薬、環境などから構成される介入)
  2. エクササイズ介入(歩行・バランス・筋トレなど 自宅やグループで行うもの)
  3. ビタミンD介入(ビタミンDサプリメントを飲む)

の3つに絞って解析を行なっています。結果としては、以下のことが分かりました。

  • 多因子とエクササイズの介入は転倒予防効果あり!
  • エクササイズの方が転倒関連の結果をより多く改善する!
  • ビタミンDの結果は一致せず、たくさん取り過ぎると逆効果になるかも。

ただ、多因子介入の研究の質が低めなため、「エクササイズ介入単体の方が多因子介入よりも効果的!」とは決定づけられないようですね〜。

これらから、65歳以上の高齢者に対する転倒予防は、以下のような推奨レベル(グレードA〜D)になるようです。

  • エクササイズ介入がグレードB(行うよう勧められる)!
  • 多因子介入がグレードC(行うことを考慮しても良い)!
  • ビタミンDサプリメントはグレードD(行わないよう勧められる
  • )。

となるようです。

ただ、このエクササイズは絶対にしてね!っていうようなはっきりしたエクササイズ種目は分かっていないようですね。まあ、色々なエクササイズを混ぜながらやるのがよろしいかと思います。

まとめ

やはり、歩行や運動をしてもらうことは転倒リスク回避に有効なようですね。てなわけで、これからも安心して患者さんに「運動が転倒予防に効果的です!」と説明していってよさそうですね。

Interventions to Prevent Falls in Older Adults Updated Evidence Report and Systematic Review for the US Preventive Services Task Force

Interventions to Prevent Falls in Community-Dwelling Older Adults. US Preventive Services Task Force
Recommendation Statement